1893年にドイツのFeuerhand社がフュアーハンドハリケーンランタンの生産施設を設立。堅牢で長持ちする光源というアイデアが時代の精神に衝撃を与え、フュアーハンドハリケーンランタンは生活に欠かせないものになりました。電気のない公共エリアやプライベートエリアにその確かな光を広げ、初期には工事現場や自転車の照明として人々の生活にしっかりと組み込まれていました。
フュアーハンドランタンの燃料は灯油で、灯りの熱は両サイドの菅を通って下へ進み、灯油を暖めながらバーナーへと出て行き炎に循環されます。この空気のサイクルが寒い冬場でも安定した燃焼を保ちます。ロウソクのようにシンプルな構造で、風にも強く、燃料代も安く実用性に優れているため今も世界中で愛用されています。
災害時の電気の復旧は水道や下水やガスと比較して早く、遅くても1週間ほどで復旧されると言われています。
冬場、灯油でストーブを使い続けても、灯りとして使うのは、ランタン3台 1週間分=2.1Lで済みます。灯油はペットボトルにも保存することができるため、ちょうど2Lのペットボトル1本用意してあれば、フュアーハンドランタン3台を1週間灯し続けることができます。
実はこの“舘山寺ランタンプロジェクト”ですが、頻繁に開催することで日々フュアーハンドランタンを使い続けることになり、そこで防災を考えていただくきっかけにしようという目的もあります。
災害時は灯りや食料の他にも、1日3Lの水や、毎日のトイレなどさまざまなものが必要になります。みんながすべてを備蓄することは難しいですが、一人でも多く「個人の備蓄」が増えれば、配給分はほかの方にまわりやすくなります。
舘山寺ランタンプロジェクトのイベントでは、まずは楽しんでいただき、そして防災の必要性を感じていただけるよう、イベント中にも防災を促す活動をしていきたいと思っています。